「屍衣にポケットはない」ホレス・マッコイ著 田口俊樹訳

公開日: 更新日:

「屍衣にポケットはない」ホレス・マッコイ著 田口俊樹訳

 ドーランは、地方紙「タイムズ・ガゼット」の記者として働くかたわら、俳優としてリトル・シアター(町の実験的な劇場)の舞台にも立つ街の人気者。

 ある日、ドーランはワールドシリーズで八百長が行われていたことを記事にするが、広告主らの顔色をうかがう編集長に握りつぶされてしまう。正義感に燃えるドーランは、これまでも告発記事を何本も書いてきたが、そのたびにボツにされてきた。

 社の方針にあきれたドーランは、新聞社をやめ、真実だけが書かれた雑誌を創刊。その創刊号でさっそくワールドシリーズの八百長疑惑を報道する。すると記事によって引退に追い込まれた選手が、拳銃を持って編集部に怒鳴り込んできた。

 1930年代に刊行されたアメリカの人気作家による自伝的小説。 

(新潮社 825円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  5. 5

    露呈された韓国芸能界の闇…“兵糧攻め”にあうNewJeansはアカウントを「mhdhh」に変更して徹底抗戦

  1. 6

    大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

  2. 7

    大阪・関西万博“裏の見どころ”を公開!要注意の「激ヤバスポット」5選

  3. 8

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 9

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  5. 10

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い