「朝の太陽まぶしくて」…末期がんの今井雅之が語っていた夢
この日、普段なら開口一番発する「押忍!」の声は最後まで聞かれなかった。
30日、大腸がんのため降板していた舞台「THE WINDS OF GOD」のゲネプロ(通し稽古)を前に会見を開いた今井雅之(54)。
集まった報道陣に「座ったままですみません」とかすれた声で頭を下げ、「これが精いっぱいの声で……マイク通してますけど、聞こえてますか?」「これ(降板は)はドクターストップと自分の判断。事務所の意向じゃなく自分の判断で降ろさせてくれと……」と語り、病状は「末期がんの『ステージ4』」だと明かした。
現在は入院中で、抗がん剤治療は2クール目に突入。「今はフルーツしか胃に入らない状態」だという。看病する妻のことを聞かれると「『早く浮気できるくらい元気になってね』と涙ながらに言ってました。家内が一番ツラいんじゃないですか」と語った。
最後には「秋に映画を撮るので、秋まではもたせてくれと神様にお願いしてます。宗教はあんまり信じないんですけどね。(大腸がんだと)発表してから、変な宗教の勧誘がいっぱい来たけど」と“今井節”で笑わせたが、一般的に大腸がんの「ステージ4」の5年生存率は15%ほどだ。