ピート・ローズの永久追放処分解除の裏にトランプの存在…出身のオハイオ州は選挙対策上の重要地区
5月13日、大リーグ機構は野球賭博で球界から永久追放されたピート・ローズの処分を解除することを決定した。
1989年に処分を受けたローズは資格回復を訴えてきたものの、生前は実現しなかった。しかし、状況に変化をもたらす人物が現れた。米国大統領のドナルド・トランプだ。
トランプは今年2月にSNS上でローズを恩赦すると投稿し、賭博を理由にローズを不当に排除しているとして大リーグ機構を批判した。
さらに4月16日にはトランプとコミッショナーのマンフレッドが会談している。
マンフレッドによれば、トランプ政権の移民政策がキューバやベネズエラなど、球界の外国出身の選手にどのような影響を与えるかを話し合ったとされる。そして席上、トランプがローズの復権について言及したというのである。
唐突にも思われるトランプの介入ではあるものの、ローズの問題への関与は2016年までさかのぼる。
この年の共和党の大統領予備選挙期間中、ローズの出身地であるオハイオ州で遊説した際に「彼を野球殿堂に入れなければならない」と発言したのは、トランプだったからだ。