安倍里葎子が感謝 “デュエットの女王”誕生に2人の巨匠

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 そして1969年8月。クラシックバレエから歌手に軸足を移してしばらくしたころでした。平尾昌晃先生が校長を訪ねて店に立ち寄り、私の歌唱を聴いてくださったんです。その日こそ何もなかったのですが、後日、校長に「あの子、上京してプロにならないか?」という電話が入りました。思わぬことにスカウトです。

 もちろん、最初は半信半疑。でも、翌年1月にキングレコードのディレクター、所属することになった大和企画の部長とマネジャーの3人が契約のために来られました。

 ディレクターは、作曲家に転身される前の平尾先生をロカビリー歌手として売り出されたほか、寺内タケシさん、梓みちよさん、布施明さんら当時の大ヒット歌手を大勢発掘、育て上げた本吉常浩さん。片や大和企画は大原麗子さんらがいらっしゃった俳優事務所からスタートし、その頃は人気デュオ「じゅん&ネネ」さんらがいて上り調子の事務所でした。平尾先生はそんな方々に話をつけ、大きな足がかりをつくってくださったんです。

■「水着以外、取材はお断り」が功を奏した

 契約にも後日談があります。当初、祖母は内容が不満でハンコを押さなかった。ところが、部長が北海道岩見沢出身と知って一転。「北海道出身に悪い人はいない」とまさに鶴の一声で決まったのだそうです。

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