日本で知った酒の味 サンコンさん“山手線3周”の思い出
春の叙勲で「旭日双光章」を受章したタレントでギニア大使館補佐官のオスマン・サンコンさん(68)。1972年の来日以来、日本と母国ギニアの友好親善に尽力してきたことを評価されての栄誉だが、来日するまで意外にも酒とは無縁だった。
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お酒? 大好きよ。週のうち半分以上は飲んでるから。「1コン、2コン、サンコン」は古いね。今は「イッコン(1献)、ニコン(2献)、サンゴウ(3合)、ギニアは4号(合)までOKよ」って言ってるくらい(笑い)。ギニアはムスリム(イスラム教徒)が多くて奥さんは4人までもらえるからね。
でも、酒は日本に来るまで一滴も飲んだことなかったの。ギニアでは宗教上の理由に加えて、酒を飲むと生活がダラしなくなる人が多いから「酒飲みには娘を嫁にやらない」って家庭が多くて、今でも飲酒はタブー。
仏ソルボンヌ大学に留学してる時もそう。フランスの学生はランチの時からワインを飲んでたけど、アフリカからの留学生はほとんどがムスリムなので無縁だったね。