仕事場にもグラス常備 レーモンド松屋「酒は曲作りの友」

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 こういう飲み方になったのは、やはりメジャーデビューしてから。バンド時代は自分の作りたい曲を書いていたけど、依頼されて曲を作るようになって変わりました。依頼者の希望に合う曲を作るという“課題”を達成しなければならないのはかなりのプレッシャー。五木ひろしさんの「夜明けのブルース」を書いた時はそれこそものすごかった。お酒がなかったらあの曲は生まれてこなかったかもしれません。

 曲作りを始めたのは20歳で音楽学校に通っていた頃。年に一度の発表会で作った曲が作曲科の先生に褒められ、それがきっかけで曲を作り始めました。でも、音楽では食っていけず、地元に帰って旅行会社に就職したんです。この頃はビールの大瓶1本で歩けないくらい酔っぱらってしまう下戸だったんですが、就職後にお客さまのツアーに添乗するようになり、宴会で飲んでいるうちに鍛えられた。とにかくいろんな酒を飲んだし、リクエストがあれば歌も歌ってね。それでも酔ってはいけない。翌朝には正気を保って旅館代の精算をしないといけないから。

■酔っ払って旅館の障子を「マンガみたいに人形に……」

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