阪神戦名実況アナから転身 教師になった清水次郎さんは今
今年もプロ野球が開幕。ペナントレースの行方が気になるが、かつて阪神戦の名実況で知られた大阪・朝日放送のスポーツアナがいた。夏の高校野球甲子園大会の実況でも知られた清水次郎さん(46)だ。2年前の6月、「教師を目指す」と退職して話題になったが、さて、今どうしているのか?
■ツカミのうまさは“元アナ”ならでは
兵庫・西宮市、甲子園球場がある阪神・甲子園駅南口から徒歩20分の県立西宮今津高校。1年生の教室へ行くと、清水さんは現代社会の授業の真っ最中だった。
「不当労働行為とは、使用者が行う労働者の団結権を侵害する行為。やってはいけないことを言います」
身ぶり手ぶりを交え、チョークで板書しながら取り出したのは、クイズ番組でよく見かける「ピンポンブー」。◯と×のマークが記され、それぞれのボタンを押すと、◯なら「ピンポンピンポン」、×だと「ブー」と鳴る宴会グッズだ。これを使い、生徒に質問を投げる。正解なら◯ボタン、不正解は×を押す。視覚だけでなく、聴覚にもアピールして授業を進めていく。