著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

ブレーク嫉妬せず 志村けんを受け入れた加藤茶のドリフ愛

公開日: 更新日:

あの時ね、きつかったのよ、俺。しんどくて、ネタもあんまり出なくなってきてた」(加藤茶テレビ東京「たけしが行く!わがままオヤジ旅3」4月14日放送)

 ザ・ドリフターズの大きな転機のひとつといえば、荒井注が脱退し、志村けん(68)が加入したことだろう。この時、リーダーのいかりや長介は、実は荒井と同い年の豊岡豊を加入させようとしていたという。だが、これに反対し、志村を入れるように懇願したのが加藤茶(75)だった。

「せっかくなんだから、うちと一緒に回ってて、作り方も全部知ってるし、考え方も同じヤツって言ったら志村しかいない」と。

 このエピソードを聞いたビートたけしは、「茶さんがあの頃ほとんど笑いを一手に引き取ってた。それで自分を脅かすようなヤツをよく入れたな」と驚いた。それに対して返した答えが今週の言葉だ。

 当時、志村はいわゆる「ボーヤ」。ボーヤになってしばらくし、志村は一度ドリフを“脱走”している。1年後、志村がドリフに戻ろうとした時、手を差し伸べたのも、やはり加藤だった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」