マキタスポーツらFA成功も…お笑い芸人に大淘汰時代の到来
「名前や伝統じゃなく、一番熱のあるところと結ばせていただきました」
そう言って、大手芸能事務所ワタナベエンターテインメント入りを発表したタレントのマキタスポーツ(48)。ビートたけし(71)の独立騒動で揺れに揺れたオフィス北野に在籍しつつ、仲間のお笑いコンビ米粒写経のサンキュータツオ(41)と居島一平(43)、プチ鹿島(48)と共にFA宣言した4月以降、芸能プロ10社以上から声がかかり、争奪戦となっていたこともこのほど明らかにした。
マキタスポーツは芸人のほか、俳優、ミュージシャン、ライターと多芸多才で、多方面で活躍しており、文化人や著名人のマネジメントも行うワタナベエンタはうってつけだった上、「真っ先に手を挙げてくださった。しかも、社長と会長から、もしよろしければと平身低頭に我々のお話を聞いてくれたわけです」と、経営陣から直々にオファーを受けたことで快諾したようだ。
■業界ルールに風穴
関係者によると、オフィス北野は大黒柱たけし離脱の結果、約60人のタレントにマネジャーが4人となったほか、給料が高すぎるなどとたけし軍団から揶揄されたことでマネジャーとタレントの関係も悪化。芸能プロとして業務が機能しにくい状況になっているという。とはいえ、「我々3組が足並みそろえて」とマキタが3組セットでの移籍を前提に受け入れ先を探し始めた当初は、「マキタ単独ならまだしも、難しいのではないか」と心配する見方もあった。そんな杞憂をマキタらは見事に覆した。タレントが自ら動いて、所属事務所から独立し、移籍先を見いだして契約を結んだのだからリッパだ。