花と嵐の50年…サンミュージック“波瀾万丈”も倒れない秘訣
「朝の生番組に酒井さんがゲスト出演したとき、スタジオ入りから、超のつく不機嫌で、ぶすっとして、どうなるかと周囲が心配になったのを覚えています。『CM明け、酒井さんのアップからいきます』と声掛けしても、表情はそのまま。『5秒……4、3』となったあたりで、にっこり笑顔になり、なんとか滞りなく番組をつなぎ、事なきを得たのですけど、出番が終わった途端、また仏頂面に戻っていた。事務所は精神面のケアなどマネジメントが大変だったはずです」
「マンモスうれピー」などの「のりピー語」で子供にも愛されたタレントイメージは、事務所と二人三脚でつくり上げたものだったのだろう。
■アイドルから女優、タレント、お笑いへシフト
紆余曲折を経て、現在はお笑い、バラエティーがメインのタレントに。しかし、好事魔多しというべきか。事務所の看板で売れっ子のベッキーが不倫疑惑で叩かれ、大騒動になったのは16年1月のことだった。前出のベテラン記者はこう言う。
「ベッキーは自分の力で状況を打開しようと、自ら動くタイプ。仲の良いマネジャーと営業したりして、事務所は事後報告を認めるような格好でした。『金スマ』でベッキーが中居君のインタビューに応えたのも自分たちの判断でしたけど、出演前に『金スマ』レギュラー復帰の確約を取らずにやってしまった。そういうこともあって、完全復活かというとそうでもない。事務所としてはスキャンダルの事後処理が教訓になっています」