安藤サクラは朝ドラも好調 ブス役も武器にする演技の凄み
カンヌ映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した「万引き家族」(是枝裕和監督)で、審査委員長がその“泣き”の演技を絶賛した安藤サクラ(32)。ほかにも「愛のむきだし」や「百円の恋」など、出演した映画それぞれで抜群の演技力と存在感を発揮し続け、今や押しも押されもせぬ若手トップの演技派女優である。
まさかのヒロインに選ばれた、放送中のNHK朝ドラ「まんぷく」も絶好調。高視聴率の原動力となっているとはいえ、映画界での実績と比べるとテレビ界ではまだ真価を発揮しているとは言い難い。
民放連続ドラマに絞ると「それでも、生きてゆく」(11年)、「ショムニ2013」(13年)に出演したのち、16年4月期の「ゆとりですがなにか」(日本テレビ系)で連ドラ初ヒロインを務めた。岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥といったイケメン俳優に交ざって、何かと「ブス」呼ばわりされるOL役を、女性視聴者の反感を買うほど熱演して、強い印象を残した。
「圧巻だったのが最終回。文金高島田に結い上げた髪を振り乱しながら岡田将生演じる主人公のもとまで這ってキスするシーン。さすがとしか言いようがない怪演でした」(ドラマ関係者)