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青山佳裕

1954年、東京生まれ。美空ひばりの時代から取材歴40年。現在も週刊誌などで活躍するベテラン直撃記者。

カラオケご一緒に…ドン底の華原朋美に感じた気立ての良さ

公開日: 更新日:

「引退も考えています」

 と口にした。相当追い込まれていたのだろう。

 10代から売れっ子の広末涼子も奇行を報じられたことがある。品川女子学院の生徒だった頃、車の中で汗だくになって撮影した広末の新鮮で清潔な美しさからは想像もできないようなものであった。憧れの遠い存在だった芸能人も、苦しみ、地獄も見たりする場面が出てきたのも平成だ。

 どん底から立ち上がろうともがく華原は、自宅でまた直撃すると、こう言ってほほ笑んだ。

「これからカラオケに行くんですけど、よかったらご一緒にどうですか」

 この生来の気立ての良さが彼女を救い、今の復活につながったのだろう。芸能界は人生の縮図。どん底に落ちても返り咲ける。

(聞き手=長昭彦/日刊ゲンダイ)

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