「超面白かった」宇多田ヒカルは直撃取材直後にブログ更新
小柄な、そこらへんにいる中学生かと思ったが、濃い眉毛が印象的な宇多田だ。ちょっと驚いて目で追うと、宇多田は慣れた様子で定食チェーンに入り、ひとりボックス席に座った。そしてサバ塩焼きに納豆、おひたしといった、ごく普通の日本の家庭のメニューを並べ、箸を動かしていく。とってもおいしそうだ。周りのサラリーマンも、まさかミリオンヒットの新歌姫がいるとは思わず、誰も目を向けない。
食べ終えて、お茶を飲みほした彼女がレジに向かい、現金で会計を済ませる。満足した顔で店から出てきた。話しかける瞬間、ちょっと尻込みした。子どものようでも、当然アメリカナイズされているだろうから、どうしたものか。結局、「こんにちは」とごく普通に挨拶し、ちょっと話を聞かせてくれないかと向けると、こう言った。
「はい、わかりました」
このころ体調不良で公演を休むこともあり、そのあたりを聞くと「はい、もう大丈夫です」。藤圭子を「母」と呼び、父親の音楽プロデューサー宇多田照實さんを「父」。その通りなのだろうが、ごく普通の娘のようにしゃべりだして、また驚いた。