著者のコラム一覧
由紀さおり歌手

1948年、群馬県桐生市生まれ。3歳で横浜へ。ひばり児童合唱団出身。洗足学園短期大学英文科卒。1969年、「夜明けのスキャット」が大ヒット。紅白歌合戦に10年連続出場。実姉の安田祥子とも童謡コンサートを続け、2011年に発売したピンク・マルティーニとのコラボレーションアルバム「1969」が世界的大ヒットを記録した。

「夜明けのスキャット」は1社提供のラジオ番組のテーマ曲

公開日: 更新日:

 このころ、作曲家のいずみたく先生が明治製菓のCMソングを一手に作っていらして、面識がありました。「夜明けのスキャット」は明治製菓が1社提供のラジオ番組「夜のバラード」のテーマソングだったんです。ある日、先生に「このメロディーなんだけど、好きな歌詞で歌ってみて」っていわれて、私が「ル」と「ラ」と「パ」を使って歌ってみたんです。

 最初は低音の「ル」から変化して「ラ」で明るくなって、サビのところで爆発音の「パ」、最後にため息のような「ア」になって最初のモチーフに戻るパターン。文章でいえば、起承転結ですよね。それを自分の中で構築して歌ってみた。「先生どうですか」って言ったら、「いいんじゃないか」って、3回ぐらいでOKになっちゃって(笑い)。

 昭和43(1968)年10月からのラジオ番組放送後「この曲、何? どこから抜粋したの?」とか「チョコレートのコマーシャルの人?」って問い合わせが殺到したんです。それでいずみ先生がシングル盤にしたら売れると判断して、後半の歌詞を山上路夫先生に「哲学的な歌詞を書いてくれ」って発注したんです。そして翌44年3月、ちょうど短大を卒業する時期についに発売になって爆発的なヒットになるのだけど、3月29日には結婚しちゃうの、私。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」