これぞ女優 八千草薫さんは芸能リポーター泣かせだった?
先日、大女優の八千草薫さんが亡くなった。膵臓がんのためで、88歳だった。宝塚の娘役から映画界に進み、テレビドラマなどで活躍を続けていた。清純派の美人女優のまま、品のある、優しく穏やかなイメージで、それは年齢を経ても変わることはなかった。
とは言ってみたが、実は恥ずかしながら告白すると、僕は八千草さんの取材をしたことがない。あれだけ印象に残る女優なのに、マイクを向けた記憶がない。30年以上、ワイドショーに関わっているのになぜかと思い、
女性リポーターにも尋ねてみたが、やはり取材していないと言われた。次も同じ。3人目に声をかけてみたところでようやく、昨年、八千草さんが主演した舞台の通し稽古でインタビューしたという。
その際、まだがんであることを公表しておらず、体は細くなっていたものの、「実にかわいい」という印象だったそうだ。実際は手術の後の抗がん剤治療も行っていたのだが、まったく気づかなかったという。そのインタビューでは、趣味として知られる山歩きも、愛犬の散歩も「引きずられてしまうため」やめてしまったという。