志村けんさん「笑いの美学」鉄道員で共演の高倉健も惚れた

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 日本中が新型コロナウイルスによる肺炎で逝去した志村けんさん(享年70)への悲しみに包まれる中、改めて注目されるのは、志村さんが生涯追い求めた「生涯一コメディアン」としての矜持やこだわりだ。

 志村さんは1985年に「全員集合」が終了した後も、ひたすらコントにこだわり続け「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」(86年~)、「バカ殿様」(86年~)、「だいじょうぶだぁ」(87年~)、そして「志村X」(96年~)に始まるフジテレビの深夜シリーズといったコント番組を量産していった。

 一方「素の自分を出すのは苦手」という理由からドラマや映画、今でいうトーク番組や司会業などにはかたくなに進出しなかった。その風穴をあけたのが俳優の故・高倉健だった。

 99年、映画「鉄道員(ぽっぽや)」で志村さんは高倉から直々にオファーを受け炭鉱夫役で映画デビューを果たす。それまでドリフターズの一員として映画に出演したことはあったものの、「俳優・志村けん」として出演するのは初めてだった。著書「変なおじさん」の中でもその喜びをつづっている。

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