著者のコラム一覧
ラサール石井タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

自粛下の庶民感情を逆なでした“王様”の無神経なコラボ動画

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「しばらくは、離れて暮らす『コ』と『ロ』と『ナ』、つぎ逢ふ時は『君』といふ字に」

 ネット上で発見した川柳というかフレーズが秀逸であった。現状をチクリと風刺し未来に希望と連帯を感じさせて、少しウルッとさえした。

 二条河原の落書の時代から、いつの世も庶民の中から出た名もなき才人が、こうやって後世に残る諧謔やユーモアや風刺を生み出す。その力がある間、この末世のようなご時世でも、人間はまだまだ大丈夫だという気にさせられる。とくに昨今はSNSの発達で自己発信の時代、外出自粛で家にいなければならない境遇を逆手に取って、多くの人がさまざまなメッセージを発信している。

 女優の秋元才加さんは自宅で踊る動画をTwitterで連日上げている。ダンサー的なすごい踊りでもなく扮装も自前を工夫したものだが、クネクネと踊る姿がほほ笑ましく(曲名が「Fuck you!」だったりして実は深いのだが)、秋元さんの人間そのものが伝わってくる感じで、なぜかこちらも元気が出てくる。

 星野源さんの「うちで踊ろう」も素晴らしかった。有名プロや素人の別なく次々とコラボする画像が楽しく、メッセージはなくても物語る「音楽」が自粛で仕事がなくなったエンタメ業界の人々を勇気づけた。

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