フジ「99人の壁」にBPOがダメ出し 視聴者二の次TV局の末路
安直というかテキトーというしかないが、軽佻浮薄がテレビマンの身上である。さるフジ関係者が「パクリなんてよくある話」と、こう話を継ぐ。
「ヒット企画の二匹目、三匹目のドジョウは当たり前。フジでは『クイズ$ミリオネア』もイギリスのヒット番組の権利を買って始めたパクリ企画ですけど、それで高視聴率を稼げたらOKというのが民放です。スタッフも予算にも限りがある中、今回問題にされている“99人水増し”についても演出の範囲という言い訳で許されると判断したのでしょう」
フジだけじゃないが、民放関係者が意識しているのはあくまでスポンサーのご機嫌であり、視聴者は二の次。まだるっこしい前置きで、いいところになるとCMを流し、CM明けにまた同じ映像から繰り返す編集は「おいしい映像で視聴者の関心を集めて、CMを見せるため」(前出の関係者)だという。それで視聴者が不快になろうとお構いなしなのは、視聴者に対してはタダで見せているという傲慢さが見え隠れしている。
コロナ禍による外出自粛でテレビは再放送だらけでも軒並み視聴率は上昇。TV離れに歯止めがかかるとフジをはじめ民放関係者は期待しているらしいが、視聴者はバカではない。