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神田松鯉講談師

昭和17年生まれ。群馬県出身。新劇・松竹歌舞伎などの俳優を経て、昭和45年2代目神田山陽に入門。昭和52年真打ち昇進。平成4年3代目神田松鯉を襲名。令和元年重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。

「だれ場」をどう演じるかが講談師の腕の見せどころ

公開日: 更新日:

 講釈も同じ。連続ものの『だれ場』をどう演じるか。亡くなった師匠山陽は『だれ場をいかに聞かせるかが講釈師の腕なんだよ』と言っていた。

 ただ、入門して最初に師匠に連続ものを教えて欲しいと言ったら『一席もののいいネタをいっぱい教えてやるから』って言われました。でも、私はそこを曲げてお願いして連続ものを教えてもらった。そのことが今につながっているんです。

 もしあの時、連続ものを教わらなかったら、今とは違ったものになっていたと思います。弟子の(神田)伯山も阿久鯉も連続ものを自分の意思でやってますし、今ではみんなやるようになった。このことが今の講談人気につながっています」

(構成=浦上優)

【連載】「講談」ブーム再来の舞台裏

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