ROLLYさん スクラップ寸前の車を1万円で譲り受けレストア

公開日: 更新日:

■鉄屑になる前に一瞬生き返った

 メンバーも実家住まいで働いてたけど、実家に勤めてるわけではないから給料は一人前で、バンド内格差で僕だけ極端に少ない。

 田舎だからみんな車に乗っていて、僕はうらやましくて。友達が勤めてる車のスクラップ工場に行き、まさに今、鉄球で壊される寸前でボロボロのススギ・フロンテ450㏄を見た時、「待ってくれ! 壊すなら僕に売ってくれ!」と頼み込み、1万円で譲ってもらいました。

 辛うじて動くけど、フェンダーとかさびて落ちちゃってました。忘れもしない1月4日から自宅のガレージで分解して、壊れたドアとかはスクラップ部品を売ってるとこで買い揃え、耐水ペーパーでさびを落とし、4カ月かけてレストアしました。

 修理費は毎月5万円の給料から、バンドにかかるお金の余りで出して完成させたから、真っ赤な玉子みたいな形の車が子供のようにかわいく思えて、「玉子ちゃん」と呼んでました。

 お金はなかったけど、大阪から天橋立や鳥取砂丘に一人で出かけ、「今日は楽しかったな」と車と会話して、楽しい思い出になりました。まさに僕と車は一心同体で過ごしていたんです。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド