「麒麟がくる」最終回「本能寺の変」は1回で描ききる不安

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 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」が7日、いよいよ最終回を迎える。

 先週放送「第43回 闇に光る樹」では、自分の言いなりにならない正親町天皇(坂東玉三郎)の譲位を強引にすすめる信長(染谷将太)や、月に届く光る大木を斧で切り倒す夢を毎夜見る光秀(長谷川博己)を描いた。

 帰蝶(川口春奈)に父・斎藤道三ならどうなさるかを尋ねて、「父上なら毒殺されるだろう……」「今の信長様をつくったのは父上であり、そなたなのじゃ、つくった者がその始末をなす他あるまい」と光秀の背中を押す描写が印象的だった。

 家康供応における不手際で、信長に理不尽な叱責を受けた光秀の「半沢直樹」ばりの苦悶する顔芸はインパクト十分、いよいよ「本能寺の変」へと盛り上がってきたと言いたいところだが……。

「残すところあとたった1回です。最終回は15分拡大スペシャルということですが、本当に1時間で日本史上、最大の謎といわれている『本能寺の変』のすべてを描くことができるのか。歴代の大河でも昭和40(1965)年の『太閤記』以降、平成29年の『おんな城主 直虎』まで、『本能寺の変』を扱った作品は15本もあります。今回はそれまで謀反の人とされていた光秀が主役ということで、そこに至るまで光秀の苦悩と意外な物語などを丁寧に描くと期待していただけに、本当に1話で大丈夫なのか。コロナで制作中断もあったわけだし、14日からスタートする『青天を衝け』を遅らせてもいいから詳しく描いてほしいという視聴者が多いのではないか」(テレビウオッチャー)

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