著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

「アタック25」がついに終了決定…長寿テレビ番組を思う

公開日: 更新日:

谷原章介が忙しすぎた?

「パネルクイズ アタック25」(朝日放送、テレビ朝日系)が9月に終了する。現在、3代目MCを務める谷原章介はこの春から朝のワイドショー「めざまし8」(フジテレビ系)で月~金帯のMCを務め、週1で「うたコン」(NHK)のMCも担当と超売れっ子で、スケジュール的にも難しくなったのだろうか。1975年4月にスタートした長寿番組の終了は一抹の寂しさがある。

 同じテレ朝にはもう一つ「新婚さんいらっしゃい!」(朝日放送制作)もある。こちらは今年50周年。15年7月2日、「同一司会者(桂文枝)によるトーク番組の最長放送」としてギネス世界記録にも認定されたが、先日久々に放送を見たら桂文枝師匠(77)もかなりお年を召されたようだ。

 隣でいまだに若い女の子代表をさせられている山瀬まみは51歳。超高齢社会ニッポンの縮図のような番組になっている。

売れない芸能人の救済番組に

 コロナで一般の新婚さんを呼べないのか、「芸能人特集」が多く、しかもその芸能人が名前も聞いたことのないような人たち。売れない芸能人の救済番組になっていて正直あまり面白くない。

 番組名物、椅子からの転げ落ち芸もコロナ禍でアクリル板が邪魔をし、控えているようだ。下手に転んで骨でも折ったら大変ということで、禁止令が出ているのかも。こちらもいつ終了といわれてもおかしくない気配。

 心配なのが「徹子の部屋」(テレ朝系)。我が家の日課として、平日は「徹子」を見ながら昼食をとるが、このところ病気か身内の死の話ばかり目につく。

身内の死、病気、追悼…独壇場「徹子の部屋」

 たとえば、6月23日の高橋克典出演の回では最愛の母を亡くしたこととおじ・梅宮辰夫との別れの話が大半を占めた。

 24日はロンドンブーツ1号2号の田村淳がゲストだったが、こちらも昨夏に亡くなった母の話、さらに翌25日も中村雅俊をゲストに迎え、本人が古希を迎えた話もそこそこに、4年前に94歳で亡くなった母の話だった。

 夫が脳梗塞で倒れた神田うの、心不全で緊急入院した辺見マリ、声を襲った病気で歌手活動を休止した伍代夏子、胃がんで緊急入院した東ちづるなど病気話も続く。

 7月に入っても1日は「追悼特集」として、フィリップ殿下、坂本スミ子、林家こん平を。「徹子の部屋」の追悼力はハンパなく、最近でも田村正和の訃報が出た翌日番組を差し替え、田村正和を追悼した。

 いまやワイドショーも世代交代で、昭和のスターが亡くなってもスルーされることも多くなり、追悼は「徹子の部屋」の専売特許だ。

 確か番組を終わる時はマッチに引導を渡してもらうと言っていた。しかし、肝心のマッチがあれでは……。「徹子の部屋」は当分、安泰か。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  2. 2

    松本潤、櫻井翔、相葉雅紀が7月期ドラマに揃って登場「嵐」解散ライブの勢い借りて視聴率上積みへ

  3. 3

    遠山景織子 元光GENJI山本淳一との入籍・出産騒動と破局

  4. 4

    低迷する「べらぼう」は大河歴代ワースト圏内…日曜劇場「キャスター」失速でも数字が伸びないワケ

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    反撃の中居正広氏に「まずやるべきこと」を指摘し共感呼ぶ…発信者の鈴木エイト氏に聞いた

  2. 7

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 8

    キンプリが「ディズニー公認の王子様」に大抜擢…分裂後も好調の理由は“完璧なシロ”だから 

  4. 9

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  5. 10

    朝ドラ「あんぱん」教官役の瀧内公美には脱ぎまくった過去…今クールドラマ出演者たちのプチ情報

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「餅」で尿意ストップ! 映画の途中にトイレで席を立ちたくないなら

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  4. 4

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  5. 5

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  1. 6

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  2. 7

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  3. 8

    広島新井監督がブチギレた阪神藤川監督の“無思慮”…視線合わせて握手も遺恨は消えず

  4. 9

    自民にまた「政治とカネ」問題!太田房江氏に選挙買収疑惑、参院選公認めぐり大阪でグチャグチャ泥仕合

  5. 10

    イケイケ国民民主党に陰り? 埼玉・和光市議補選は玉木代表が応援も公認候補まさかの敗北