ドロンズ石本さん コロナ禍での経営者としての苦労と芸人としての仕事の現実

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 そうすると飲食店もさらに頑張って対策の工夫をします。今のままだといつまでも飲食店が「危ない」ばかりのマイナスの見方をされてしまうと思うんです。

 コロナ禍でわかったのは来店してくれるお客さまのありがたさ。1日1組の日もザラですけど、正直、涙が出るくらいうれしい。飲食店には、僕が「このお肉がおいしい」と伝え、共感してくれる人がまた来てくれるうれしさがある。仲間というか、そういうものが魅力だと思うんです。

 芸人の仕事では店を始めてからグルメリポーターが増えたのですが、去年からまったくなくなりました。先日、石塚(英彦)さんとメールで「グルメロケの仕事減りましたね」とやりとりしたばかり。僕は食べるだけじゃなく、店の方やお客さまと絡んでコミュニケーションしながらリポートする「一般人と絡むのが日本一うまい芸人」になりたいのに。

 コロナが落ち着いたらまた地方をリポートしたい。その時は食べるだけではなく、保健所の方みたいにその店の換気や密もチェックするとか。飲食店を経営しているからこそわかる「店チェック芸人」。星マークを付けていきたい。お店からは嫌がられそうだけど(笑い)。その日がくるまで踏ん張ります。

(聞き手=松野大介)

▽石本武士(いしもと・たけし)1973年10月、広島県出身。お笑いコンビ「ドロンズ」で95年から活動。2003年からピン芸人。ユーチューブ「100日後に消したくない飲食店」でグルメ情報配信中。

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