ドロンズ石本さん コロナ禍での経営者としての苦労と芸人としての仕事の現実
ドロンズ石本さん(芸人/47歳)
馬肉専門の店「馬肉屋たけし」を開いて15年目の芸人、ドロンズ石本さん。飲食店をやっていることもあってグルメリポートの仕事も多く、芸人業に役立っているが、昨年からのコロナ禍で店はどうなのか? 経営者としての苦労と芸人としての仕事の現実は……。
■4月に申請した協力金が8月半ばにようやく入った
店を始めてもう15年目です。もともとは相方(大島直也さん)が恵比寿でちりとり鍋の店を始めたので、僕も近所で「馬肉屋たけし」をオープンしました。相方にはイヤがられましたけど(笑い)。
最初はお金がかかりましたよ。1年すぎたくらいから先輩芸人さんが来店してくれて、「おいしい」と広めてくれて軌道に乗りましたが、場所柄、地代とか経費はかかるので、どうにかやってきた感じ。でも、コロナ禍になり一転。都内ではこの1年くらいは20時以降は街並みの明かりも消えていますね。
あくまで僕の店のことですが、去年は申請した協力金を早めにいただけたけど、今年は4月申請の協力金が8月半ばにようやく入りました。それまでの数カ月は自分のお金でしのがなきゃいけなかった。協力金が遅れるとやめちゃう店も出てくるし、8時以降も営業してしまう少数の店は協力金をあてにしてないのかもしれません。店それぞれ規模や事情が違いますけど、僕は一日でも早く収束してうちのスタッフが安心して働けるようにするため、都に協力してます。20時閉店や酒類の提供をやめるなどルールを守った上で、「どうやって営業していけば店と社員とアルバイトを守れるか」と常に考えてます。ランチを始めたり、うちの馬刺しを熊本から直送させる通販も始めて細かいことでもできることをやってます。うちのスタッフは少人数なので、僕が我慢すればみんなの給料は払える状況です。