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井上トシユキITジャーナリスト

1964年、京都市生まれ。同志社大学文学部卒業後、会社員を経て、98年からジャーナリスト、ライター。IT、ネット、投資、科学技術、芸能など幅広い分野で各種メディアへの寄稿、出演多数。

滝川クリステルの炎上に見る「妬み」と「俺様正義感」が生んだ独善的なハラスメント

公開日: 更新日:

 綾瀬はるか(36)への特別扱いが事実だったとしても、本当に命に優劣はないと考えるのであれば、彼女の病状を気遣い、寄り添う気持ちを表すのが本筋ではないか。上級国民だからと妬むのは間違っているし、誹謗中傷するのは自分で自分を蔑むことにもなる。

 一方の「ドラマもバラエティーもマスクを着用せよ」「最低限のニュースと、あとは再放送でいい」といったコメントにも賛同できない。こうしたコメントを書き込む人は、大抵、「マスクをしないから芸能界でコロナが蔓延する」と理由を添えるのだが、日本の芸能界で特徴的にコロナ罹患者が多いという事実やデータがあるのだろうか。

 芸能人や有名アスリートは、「顔が隠せるから」とコロナ以前からマスクを着けている人も珍しくない。その意味では、一般人よりもむしろマスク着用は徹底しているとさえ言える。

 人前に出る職業であれば、顔かたちは商売道具でありトレードマークでもある。それを隠してテレビに出ろというのは、自粛警察と同じで「俺様正義感」の押し付けでしかない。時短要請明けの繁華街の方が、よほどマスクの着用が雑で蔓延リスクが高かった。これは大きく報じられたし、実際に見た人も多い事実だ。

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