イヨ シックスティーンの破壊力! 松本伊代になろうとアイドルを目指したが…
小学生のころから歌手になる夢を持ち続けたという荒井さん。
そのルーツは「ジャイアンコンサート」だった。小学校に当時はやったテントウムシの形をしたレコードプレーヤーを持ち込み、昼休みにドーナツ盤から流れるアイドルの曲に合わせて歌う。その歌声は吹き抜けのピロティーに響き渡り、悦に入っていたのだという。
「ジャイアンのように気の弱そうな男子を集めるんですよ(笑い)。やっているうち、『私も歌いたい』という人が増えて。でも、聖子ちゃんは人気なので、新曲を最初に歌えた人だけが歌えるってルールもありました。だから、文化放送の『吉田照美のてるてるワイド』を聞きまくりましたね。当時、アイドルのコーナーがありましたので、情報をいち早く知ることができたのです。明菜はぼそぼそしゃべるのでボリュームを上げないと聞こえませんでしたが(笑い)」
決定的だったのは、歌番組での松本伊代のワンシーンだ。
「キャプテンという2人組のバックコーラスを従えて、『イヨ シックスティーン』って。あれを見て誰よりもスゴイ! って思ったんです。私も伊代になろうって……」