「大怪獣のあとしまつ」は東映と松竹の共同配給、クレジット表記に滲む舞台裏
■充実のラインナップで東宝に挑む
松竹はここ最近、嵐のライブ映画(最終興収の見込み=45億5000万円)や「99.9‐刑事専門弁護士‐THE MOVIE」(同30億円)など大ヒットを連発している。一方の東映も「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」「ONE PIECE FILM RED」「SLAM DUNK」(タイトル未定)が並んだ今年、記録更新を目指す。2社は確実に乗ってきたのだ。業界最強の東宝にどのように挑むのか。
「大怪獣のあとしまつ」での両社の「作品提携」は、その初発の号砲に見えて仕方なかった。映画には多様な情報が詰まっているものだ。単純な作品論、興行論だけでは見えてこないものもある。その背景、裏側も面白い。ただ、もっと高らかで強力な号砲を見たかったのも事実である。