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吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<171>「早貴はドバイに転居しようとしている」公衆電話の相手が売り込んだネタ

公開日: 更新日:

 即座に答えが返ってきたので驚いた。絶対に早貴被告とのパイプを持っているヤツであろう。

「書いてもらいたいのは早貴が海外に転居しようとしているということです」

「そんなの彼女が前から言っていたことだから」

 私が全く驚かないのが意外のようだった。

「早貴は逃げようとしているんです。それが来年4月です」

「韓国かい? コロナ騒動で行けなかったろ」

 早貴被告はドン・ファンが亡くなる前から韓国語を自宅で勉強していたのを知っていたから、そのように答えた。

「韓国ではありません」

「どこ?」

「ドバイです」

「ふーん、そうですか。まあ、あり得るでしょうね」

 早貴被告が事件前に何度もドバイに行っていたことは彼女からも聞いていたから、私は全く驚かなかった。  =つづく

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