著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

4月スタートのバラエティー番組に愕然…とはいえ、この3本絶対見逃せない!

公開日: 更新日:

 4月スタートのバラエティー番組を見て愕然としている。

 例えば、日本テレビ系「上田と女が吠える夜」とフジテレビ系「トークィーンズ」。内容も出演者もかぶりまくっていてどっちがどっちだかわからなくなる。若槻千夏いとうあさこファーストサマーウイカ、どっちにも出ていて節操なさ過ぎ。アンミカとかフワちゃんとか、3時のヒロインとかご勘弁を。

 本題。なんといっても今面白いバラエティー番組を。「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」(日本テレビ系)。スタートから1年。当初はADが取材し、驚くほど大盛りだったり、激安だったりサービス過剰な店などオモシロくてウマい店を紹介するグルメ番組として楽しんでいた。

 だいたい1週間取材するのだが、取材を通して店主とADの間の距離が縮まり、絆ができ……それぞれに物語が生まれてドキュメンタリーや連続ドラマを見ているような気分になる。

 例えば埼玉県のあるそば名人の店ではADが意外なそばづくりの才能を見せ、そのまま弟子になる、まさかの展開に。倉本聰でもこんなストーリーは書けないだろうの展開を見せるのだ。

「タクシー運転手さん」はドキュメンタリー風

 テレビ東京系で「タクシー運転手さん一番うまい店に連れてって!」という番組が始まった。ADが駅に止まっているタクシー運転手さんをつかまえて「うまい店に連れてって」と聞き、そのまま目的の店に直行。運転手さんと一緒に食べるというものだ。

 目的地までの間、タクシーの中で運転手さんのこれまでの人生を聞くなどこちらもちょっとドキュメンタリー風。運転手さんに目をつけたのはさすがテレ東。グルメ番組では扱わないような地元のうまいものを紹介してくれる。MCはノブコブの吉村だが、ヒロミにボコボコにされやしないか心配になるけど。

阿佐ヶ谷姉妹と本田翼の「やぶからディッシュ」もいい

 もう一つ。テレビ朝日系「やぶからディッシュ~いま一番食べたい一皿食べに行きませんか?」。

 MCは阿佐ヶ谷姉妹本田翼。こちらもタイトルからわかるようにゲストの一番食べたいものを今から食べに行く。

 宮古島のまごどうふを食べたいと言った松本まりかの希望をかなえるだけでなく、その前日には高そうな店で宮古牛まで爆食いさせていたのはさすがテレ朝。「オモウマい」を制作する中京テレビやテレ東ならそうはいかないだろう。

 他にも満島真之介が福生にステーキを食べに行き、麒麟川島はコロナで2年間行けなかったそば屋にかつ煮を食べに行っていた。食べたい時がウマい時。こちらは特番だったが、いずれレギュラーにして欲しい。

 一口にグルメ番組といってもそれぞれ違いがあるのがうれしい。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」