著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

上島竜兵さんは“気遣いの人” よく思わないスタッフは日本中一人もいない

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■「ホントにヤケドしちゃ笑えないもんね。たとえ冷たくても熱々に見せるのがプロだからね」

 打ち合わせでは「熱々おでん」などの“定番”芸でもきちんと自分で確認をされて、細かい注文を出されていました。語り口調は決して上から目線ではなく、「ホントにヤケドしちゃ笑えないもんね。たとえ冷たくても熱々に見せるのがプロだからね」と若いスタッフに丁寧にレクチャーされていたのが印象的でした。

 20年以上前になりますが、構成者として初めてお会いした時に「漫才作家」という肩書の名刺をお渡しすると「漫才書いてらっしゃるんですか?」と驚かれ、「(オール)阪神巨人さんや(今)いくよ・くるよさんのネタを書かせていただいています。吉本新喜劇も少ないですが書いてます」とお伝えすると「本物の作家さんだ、凄いや!」と顔を覚えていただき、以降、別の番組で廊下ですれ違う時にも「ごぶさたしてます!」と“上島スマイル”を返してくださり、時間のある時は漫才やコント、新喜劇の話を真剣に語らせていただきました。

■自分のウケより全体のウケ

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