芳根京子は若手女優界の「良心」 デビュー当初から“将来の朝ドラ女優”の片鱗が見えていた
彼女に初めて取材したのは、2013年4月、デビュー作「ラスト(ハート)シンデレラ」(フジテレビ系)の撮影現場。当時はまだ「表参道高校合唱部!」や朝ドラ「花子とアン」(仲間由紀恵の娘役)に出演する以前の新人だったが、お話をしていて、「将来、朝ドラのヒロインになるな」と思った。初めて取材で会ったときに朝ドラの予感をはっきりと感じた女優は、芳根京子だけだ。
■朝ドラヒロイン像にぴったりな魅力の持ち主
そう感じた理由は、まっすぐで前向きな人柄と未完成な魅力が、夢に向かって成長する王道の朝ドラヒロイン像にぴったりだと思ったからだ。さらに、まわりの人たちを明るくする“座長力”のパワーを持っていて、初主演作の取材で「撮影現場で、太陽のような存在でいられたらいいですね」(「日経エンタテインメント!」2015年8月号)と語ってくれた。かといってグイグイと前に出ていくタイプではなく、いつも一歩引いて周囲に気配りしていて、その謙虚さが好感度の高さにもつながっている。
演技力だけでなく、人間としての真摯さが支持され、若手女優界の「良心」とも言える存在だ。原稿を書くための参考に、彼女が生まれた「2月28日」の誕生花を調べたことがある。
その1、シンビジウム。花言葉は、飾らない心、素朴。その2、月桂樹。花言葉は、輝ける将来。どちらも、あまりにも芳根京子そのものだったので驚いた。