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佐高信評論家

1945年山形県酒田市生まれ。「官房長官 菅義偉の陰謀」、「池田大作と宮本顕治 『創共協定』誕生の舞台裏」など著書多数。有料メルマガ「佐高信の筆刀両断」を配信中。

ロックシンガー「頭脳警察」のPANTAは「人なつっこい孤高」だった

公開日: 更新日:

「サタカさん、革命の話をしよう」

 あれには開口したが、多分、PANTAも革命の話は嫌いではないに違いない。

 こんな話にもPANTAは喜んだのではないか。1993年の秋、河合塾主催の「左右激突シンポジウム」で私は初めて塩見に会った。 その時の参加者は塩見と私の他に鈴木邦男である。

 その時、塩見が『坂口弘 歌稿』(朝日新聞社)を持っていて、「何の本を」と尋ねたら、「よければ」と言って差し出したのである。そして、こう付け加えた。

「あの中にいると、みんな詩人になるんですよ」

 あの中とは言うまでもなく獄の中であり、塩見とPANTAは詩人として共鳴し合ったとも言えるかもしれない。同じく天然だけれども、塩見には超がついた。

 イラクから帰ってPANTAが作ったのが「七月のムスターファ」だった。 ムスターファとは、サダム・フセインの孫の14歳の少年で最後までアメリカと戦って銃殺された。

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