NHK「わたしの一番最悪なともだち」でドラマ初主演・蒔田彩珠が繊細な演技で見せる
夜ドラ「わたしの一番最悪なともだち」(NHK)の主人公、笠松ほたる(蒔田彩珠)は就職活動中の大学4年生。しかし、なかなか内定が出ない。「素の自分」が没個性的であることは承知しているが、どうしていいのか分からないでいた。
ある日、幼なじみの鍵谷美晴(高石あかり)のキャラクターを借用して書いたエントリーシートを第1志望の会社に送り、通過してしまう。
小学生の頃からクラスのもめ事を鮮やかに解決し、トラブルも柔軟な発想で突破してきた美晴。大学ではダンスサークルの中心メンバーだ。鬱陶しい存在でありながら、ほたるは「こんな自分だったらいいのに」と思っていたことに気づく。その後、1次面接も突破して次へと進むが、気持ちは晴れないままだ。
このドラマ、いわゆる「なりすまし物語」ではない。ヒロインは仮面をつけて外界と向き合ってしまったことで、逆に自分にとって大切なものが見えてくるのだ。
蒔田は、これまでにNHK朝ドラ「おかえりモネ」でヒロインの妹、「妻、小学生になる。」(TBS系)では堤真一と石田ゆり子の娘を好演。映画「万引き家族」など是枝裕和監督作品の常連でもある。今回がテレビドラマ初主演だが、ほたるの中にあるモヤモヤも、美晴への複雑な心境も繊細な演技で見せていく。
入社後の展開が今から気になって仕方ない。