著者のコラム一覧
室井佑月作家

1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。

ジャニーズ会見に思う…未成年の性暴力隠蔽の構造に手を貸したのはメディアだ

公開日: 更新日:

『でも俯瞰でみると、あなたたちメディアも同罪だと言いたい。(会見場にいる報道陣には)今、どう考えているか述べてからのご意見がいいと思う』(東国原英夫・タレント)

 これは9月7日、東国原さんが『ゴゴスマ』という番組に出て、ジャニーズ事務所の会見について語った言葉(東スポWEBから)。あたしもあの会見を観て、同じことを思ってしまった。

 会見には、新社長となる東山さんと井ノ原さんが出ていたが、彼らに、「あんたらはやったんかやらなかったんか」と聞くことのおぞましさよ。「知ってて黙っていたのか」とかさ。

 加害者が非難されるのは、当然だ。でも、ジャニー氏は死んでしまった。そして、ジャニー氏が生きている頃は、性暴力を表沙汰にできない力が働いていたのでしょう?

 東山さんや井ノ原さんは、そんな歪んだ組織の中に未成年からいた、いちタレントさん。いってみれば、彼らも被害者である。

 東国原さんもいっているが、東山さんや井ノ原さんを嬉々として責めるメディア関係者は、自分たちの罪を理解しているんだろうか。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」