ジャニーズ性加害問題の止まない誹謗中傷と二次被害…実名告発した会社員男性の悲痛な告白
翌朝、田原俊彦が「メシだメシだ」とパンツ姿でふんぞり返り、風呂場では何食わぬ顔でシャワーを浴びる東山と居合わせた。
「いったい何なんだ、ここは」
夢か現実かも理解できない昨晩の出来事、目の前で繰り広げられる光景に後ずさりし、逃げ出すように出て行くとき、追いかけてきたジャニー氏は1000円札を3枚、差し出した。俺は売春婦じゃない。なめんなよと突き返し、走り出したものの、怒りと悲しみ、戸惑い、悔しさが込み上げ、涙が流れ落ちた。家族に打ち明けることもできず、途方に暮れた。年月が経っても癒えない苦しみから、もう死のうと何度も思った。
そんな川井さんを、在籍確認できないと事務所は門前払いにした。
「あなたたちの存在なんて、知らない」
かつて、性加害を告発した当事者の会メンバーに、ジャニー氏の姉メリー喜多川氏はこう言い放ったという。昨年改めて騒動となり、補償や救済を社長になった東山紀之が会見で約束して以降も、事務所の体質は変わってはいなかった。