多部未華子、佐々木蔵之介…「俳優」独立ラッシュの裏にテレビ・CMとのウィンウィン関係
歌手やアイドルグループの場合はコンサートツアーなどを開催する。そのステージを一から制作する苦労を考えると、事務所にいた方が「都合がいい」のだが、俳優の場合は違う。ある程度のネームバリューがあれば、そして俳優としての実力があれば、事務所の力はあまり必要ないといえるそうだ。
「有名俳優のマネジャーが、今さらその俳優のプロフィルを持って営業をかけるなんてあり得ないでしょ」
その上、独立は俳優とテレビ局、制作会社の関係でウィンウィン。三方一両損ならぬ一両得の面があるという。
例えば、仮にドラマ1本当たり100万円のギャラの場合、その3割から5割が事務所の取り分となる。関係者はみんな知っていて、俳優が独立したら「70万円でどうですか?」とオファーできるそうだ。俳優の中にはギャラが増える人もいるし、制作側は今までよりコストが安く抑えられる。
考えてみれば、里見浩太朗(87)や白竜(71)もずいぶん前から個人事務所でも順調に仕事をされている。コストカットの流れが続く限り、この先も独立する俳優は増えそうだ。