Xに《27時間テレビ見なかった》投稿多数…「〇〇しなかった」とわざわざポストする人たちの心理

公開日: 更新日:

 これら、誰に対してともつかぬ「見なかった」「行かなかった」アピールに対する井上氏の分析はこうだ。

「このようなことを投稿する人たちは、『自分はテレビの大規模な番組や大掛かりなイベントに踊らされる情報弱者ではない!』と明かしつつ、他のネットユーザーに対してマウントを取っているのだと思います。大規模な番組や大掛かりなイベントは多額の広告料や協賛金で運営されていますが、その点が、この手の人たちには『ディープステートから流れてきた資金で運営されている』といった、陰謀論的な解釈をしやすい対象なのです。『自分はそんな怪しいイベントには反対だ!』という意思表示として『見ない・行かないアピール』が行われているのでしょう」

 それらの“事実”を見抜いている自分は、他のネットユーザーよりも上位の存在という思いにひたれるということか。

「一方、この手の『〇〇しなかった系』の投稿は他のユーザーも行いますから、『ネットには同志がいるんだ!』という“発見”も出来ます。これら、『自分のように目覚めた人もいる』と思えることもまたこの手の陰謀論の楽しみ方であり、その結果、『目覚めた人』同士では、先ほど指摘したマウント取りとは一転して共感が広がることになります」(井上氏)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」