面白かった「秋ドラマ」を調査!『海に眠るダイヤモンド』を抜いた1位は?期待外れに“あの作品”がまた…
続々とクライマックスを迎えている2024年秋ドラマ。今期は見ごたえたっぷりの作品が揃い、ドラマに夢中になっていた人も多かったようです。
ですが、評判が良い作品があれば、悪い作品も生まれてしまうもの。視聴を続けた追ってみた結果、「面白いと感じたドラマ」と「期待外れだったドラマ」を改めて聞いてみました。
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『ライオンの隠れ家』は「すべてが最高」と絶賛
2024年秋ドラマ、ダントツで票を集めたのは金曜ドラマ『ライオンの隠れ家』(TBS系)でした! 放送直後は他のドラマに埋もれていたようですが、重いテーマを扱っていながらも視聴者を飽きさせない展開で回を重ねるごとに評価はうなぎ登り。
「内容、キャスト、主題歌、すべて最高だった」(68歳・主婦)「すべてがよかった」(65歳・会社員)など絶賛のコメントが相次ぎました。
「DVや虐待という重たい社会問題を絡めながら、兄弟の固い絆、親子愛を丁寧かつエモーショナルに描き、さらにコミカルパートを加えて要素の多い中で絶妙なバランスを保ち飽きさせなかった傑作」(21歳・学生)
「出演者の演技力、ストーリーすべてにおいて満点です。最初は家族のヒューマンドラマかなと思っていましたが、そんな事は全くなくいつもドキドキして見ていました。
柳楽くんの演技はやっぱり凄いと改めて思ったのと、坂東くんの演技にはびっくりさせられっぱなしでした。そしてたすくくんも2人に負けないくらいの演技力で一気にファンになりました。最終回の終わり方も、とても良かったです」(35歳・主婦)
「ミステリーでありながら、夫のDV、自閉スペクトラム症の兄弟との生活といった盛りだくさんの内容でとても見ごたえがありました。しっかりしたお兄ちゃん役の柳楽優弥さん、自閉スペクトラム症という難しい役を見事に演じきった坂東龍汰さん、ライオン役の佐藤大空くんの3人のシーンはとても微笑ましく癒されました」(59歳・パート)
「初回から2回目にかけて、真面目な公務員が警察に相談せず、子供をかくまう設定にあり得ないよなと離脱懸念があったが、それを払拭するように、3人の性格と心の機微を丁寧に紡いだ脚本の妙と、洸人(柳楽優弥)美路人(坂東龍汰)兄弟と、ライオン(子役の佐藤大空)の3人の演技がとても自然で、気づけばぐいぐいと引き込まれていました」(46歳・IT)
『海に眠るダイヤモンド』は期待を裏切らなかった
また、『ライオンの隠れ家』と同じ熱量で称賛されていたのが、日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』(TBS系)でした。人気脚本家・野木亜紀子さんと俳優・神木隆之介さんがタッグを組んだ日曜劇場ということもあり、放送前から注目されていた本作。
前評判通り「脚本がすごかった。壮大で、毎回ひきこまれた」(20歳・大学生)、「伏線をすべて回収してくれたのと、とにかく神木隆之介の一人二役が素晴らしかった!」と、視聴者の期待を裏切らず最後まで走り抜けてくれました。
「話の構造が複層的で、面白かったです。端島にも興味がありましたので、閉山する過程など、事実と虚構がどうなっているのか等を想像しながら、見ていました。役者さんが、皆すばらしい演技をされていたと思います」(73才・無職)
「神木隆之介くんの魅力全開のドラマです(笑)。豪華な俳優陣による群像劇だと思ってみていたけど、一人二役だと出番が多く、それも昔の好青年と現代のホスト、そして年取った初老の男に改心した現代の好青年、と演じ分けがしっかりできていた。
子役の頃のかわいさは言うまでもないが、今も時々可愛さは見えるものの、白髪の混じる初老役までできるとは。複雑な事情を抱え逃亡する孤独な大人の男の姿も素晴らしかったと思います」(43歳・建築)
「朝子と鉄平の運命が切なく胸が締め付けられました。心が通じ合ってるはずなのに結局ふたりは結ばれず、会えぬまま鉄平が亡くなってしまったのは残念。最終回、端島が望める場所にコスモスを一面に植えていた鉄平に、朝子への愛を感じました。
神木くんはもちろんなんだけど、杉咲花のかわいさ、切なさ、悲しさ、恋する乙女の顔などなど、改めて演技力の高い女優さんだなと感じました」(45歳・美容)
期待外れ作品には“あの作品”が再度ランクイン…
一方、もっとも「期待外れ」という意見が集まったのは、前回に引き続き連続テレビ小説『おむすび』(NHK)でした…。さらっとご紹介しましょう!
「つまらない」(64歳・パート)
「ひどかった」(53歳・公務員)
「ギャル編はいらなかった」(68歳・主婦)
「話が飛びすぎてツッコミ所が多かった」(50歳・自営業)
「脚本がうすっぺらい、ギャルギャルとうるさい」(67歳・主婦)
みなさん、多く語る時間も惜しいのでしょうか。はい、次の作品に移りましょう。
世代の違うイケメンの共演だけど…『オクラ~迷宮入り事件捜査~』
次にガッカリされてしまったのが火9ドラマ『オクラ~迷宮入り事件捜査~』(フジテレビ系)でした。
昭和な反町隆史さんと令和な杉野遥亮さんが事件を追うというサスペンスドラマ。当初は世代の異なるイケメン俳優ふたりの共演に期待されていたようですが、「演技が下手で見ていられなかった」(51歳・会社員)という厳しいコメントが。
ストーリーに関しても「内容がよく理解できませんでした。主役お二人が大好きなので、ずっと見てはいました」(73才・無職)、「見るのが苦痛になるくらい、つまらないストーリーで途中でやめた」(35歳・主婦)と、せっかくの設定を活かしきれていなかったという意見が見られました。
『全領域異常解決室』『放課後カルテ』…その他ドラマの評判は?
『ライオンの隠れ家』と『海に眠るダイヤモンド』の2大巨頭が圧勝していたといっても過言ではない今期。
他にも2024年秋にはいくつもの良作ドラマが放送され、視聴者を熱中させていたようです。みなさんから届いた感想を一挙掲載します!
■『全領域異常解決室』(フジテレビ系)
「出演者が神っていう設定で日本の神を勉強したくなった」(47歳・パート)
「日本の神様の話が面白い」(40歳・会社員)
「脚本がしっかりしている。演者も適役だった」(75歳・主婦)
「なんだかよくわからない内容だった」(49歳・主婦)
「展開が読めてチープだった。話が面白くなかった。広瀬アリスが不快だった」(20歳・大学生)
■土ドラ9『放課後カルテ』(日本テレビ系)
「松下洸平のいつもと違う演技。現在の子どもたちの状況、牧野先生の言葉、とても良かった」(59歳・嘱託職員)
「松下洸平さんの魅力全開ドラマだったなと思いました。これまで彼のことはそこまで意識していなかったのだけど、今回の役どころはピッタリハマって、よりファンを増やしたのではないかと思う。
無愛想だけど嘘のない保健室付の学校医役で、心身に不調のある子どもたちの頑なな心をほぐしていくのですが、お茶の間のうちの小3の娘も心奪われていたようでした(笑)。ひだまりのようなドラマでした」(46歳・編集)
■木曜ドラマ『ザ・トラベルナース』(テレビ朝日系)
「S2となって各キャラクターの骨格がより強固になり、活写され、安心して見ていられた。中井貴一演じる静の広島弁はクセになり、『私失敗しないので』じゃないけれど、今回は出るか出ないのかと期待しながら見ました。早くもS3の放送が待ち遠しい!」(48歳・記者)
■『モンスター』(関西テレビ、フジテレビ系)
「面白かった。それぞれの話の題材も興味深くて、展開もいい意味で予想外なことがたくさんあって見応えがあって良かったです」(40歳・ライター)
■『宙わたる教室』(NHK)
「それぞれの事情を抱え定時制高校に通っている学生たちが、年齢や国籍、障害などをも乗り超えて科学部での活動にのめり込んでいく。その過程の人間模様やお互いの影響の与え方、偏見など、見事な描き方だなと思いました。
イッセー尾形さんに引き込まれ見続けることを決めましたが、全体を通して部長の柳田くん役を演じた小林虎之介くんが良かったです。最後の発表会での演技は本当に素晴らしかったです」(43歳・翻訳)
満足度が高かった!
今期ドラマは満足度の高い作品が多かったようで、「期待外れ」への投票は少なく、圧倒的に「面白かった」作品に票が集中する傾向がありました。
もうすぐ2025年。1月期からのドラマも楽しみにしていましょう。
(コクハク編集部/編集MS)