カプコン、東宝アニメ、ソニー…ゲーム&アニメの日本企業にサウジアラビアが熱視線
12月11日、国際サッカー連盟(FIFA)が、2030年W杯をスペイン・ポルトガル・モロッコの共催で、34年はサウジアラビアで開催することを決定した。サウジ開催に関しては、言論、LGBT、外国人労働者の人権問題などがあることから、さっそく国際人権団体から懸念の声が上がっているが、サウジが大会誘致に手を挙げたのは既定路線だ。同国の実質的リーダー、ムハンマド皇太子が16年に掲げた「サウジ・ビジョン2030」に沿うからだ。
サウジ・ビジョンは①脱石油の成長戦略②雇用の創出③効率的な行政の3つからなり、サッカーは、①にある「文化・スポーツ・エンタメ活性化」を体現する。
「ムハンマド皇太子は日本文化好きのオタクとして有名で、ゲームやアニメで国を栄えさせることを狙っています。今年3月には日本でも、サウジにドラゴンボール・テーマパークができると話題になりました。これはサウジの公共投資基金(PIF)の子会社のキディヤ・インベストメント・カンパニー(QIC)が計画していて、パークはQICがリヤド近郊で建設を進めている大型レジャー都市『キディヤ・シティー』の一画を占めます」(証券会社社員)