ここまで進んだ薬と治療法…「関節リウマチ」はもう怖くない

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 現在のMTX服用量の上限は、週8~16ミリグラム。欧米では20~25ミリグラムが上限だが、患者の平均体重が日本人54キロ、欧米70キロと差があるので、欧米並みの量は必要ないだろうと考えられている。

 予後予測が可能になったことは、関節リウマチ治療において非常に大きな意味がある。
「関節リウマチの患者さんは、予後が悪い人と悪くない人に分けられます。どういう人が予後が悪いか、それが予測できるようになったのです」
 予後が悪いと予測されるのは、(1)関節の炎症が強い(2)抗CCP抗体が陽性(血液検査で分かる)(3)初診時から関節の破壊が起こっている――のどれかに該当する人だ。

「こういった人には、早期からMTX、場合によっては生物学的製剤も加えた積極的な治療を行います。それによって、以前なら重症化していったような例が、寛解に至るようになったのです。つまり、こわばりや腫れ、痛みなどの症状が取れ、関節の破壊がストップし、変形を起こすことなく、健康な人とほとんど変わらない生活を送れるようになるのです」

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