この春承認 “糖尿病新薬”はどのくらい画期的なのか!?

公開日: 更新日:

 糖尿病の新薬が今春承認される見込みとなった。これまでとメカニズムが全く違うため、「糖尿病治療において画期的なことになるだろう」という専門医の声も多い。どういう薬なのか? 糖尿病専門医である加藤内科クリニック(東京・葛飾)の加藤光敏院長に話を聞いた。

 新薬の名前は、「SGLT2阻害薬(ナトリウム・グルコース共輸送体2阻害薬)」という。現在、6品目が製造販売承認を申請中だ。このSGLT2阻害薬のメカニズムを理解するには、腎臓の役割を押さえることから入った方が分かりやすい。

「心臓から送られた血液は、腎臓の糸球体で濾過(ろか)されて、“原尿(尿のもと)”が作られます。1日あたりで作られる原尿は、150リットル余りと風呂おけ(浴槽)分ほどあり、この中からナトリウムやグルコース(糖)といった体に必要な成分が尿細管から再吸収され、1.5リットルほどの尿が排出されます。つまり、原尿の99%は、体に再吸収されるわけです」

 血糖値上昇に関係するのは、糖だ。本来は人間が生きていく上で必要なものとして再吸収される糖だが、体内の糖が過剰になると、インスリンが十分に機能しないようになり、血糖値が高い状態が続く。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末