出血の様子に注意! 痔と思ったら「大腸がん」の可能性も

公開日: 更新日:

 (2)は、どちらかというと軟便で、ドロドロした便に血が混ざっている。トマトケチャップのような、ドローッとした赤みがかった便。

 (3)は、(1)のように「血が便に混じる」ではなく、血が肛門からポタポタ、あるいはピューッと出るような出血。肛門を拭いたトイレットペーパーに血がつく。血の色は真っ赤なことが多い。

「どの場合も一度は病院で検査を受けて欲しいのですが、特に(1)は、消化器科の早めの受診を勧めます。(2)も、大腸がん以外の消化器系のがんや、胃潰瘍などの炎症の原因を調べた方がいい」

 冒頭のAさんは典型的な(1)の出血。加えてチェックすべきだったのは、“いつもの痔の症状”があるかどうか、だった。
「痔核は肛門からイボのようなものが出る。切れ痔は硬い便で肛門が裂けて起こるので、肛門部分に激しい痛みが生じ、排便後もしばらく消えない。痔ろうは、肛門の周囲の皮膚が腫れて痛みます。肛門から出た膿(うみ)が下着につくこともあります。以前から痔がある人なら、これらの経験が必ずあるはずです」

 裂肛のAさんは、「排便時の激しい痛み」はなかった。その時に、何かおかしいと感じるべきだった。

 ちなみに、大腸がんには便が出にくい、残便感、便が細くなる、腹痛、腹部膨満感などの症状もあるが、それらはがんが進行しないと出てきにくい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 2

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

  3. 3

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  1. 6

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 7

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

  3. 8

    相撲は横綱だけにあらず…次期大関はアラサー三役陣「霧・栄・若」か、若手有望株「青・桜」か?

  4. 9

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 10

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由