【脳血栓症】 気づくのが遅かったら脳梗塞になっていた

公開日: 更新日:

 東京・新宿区内で、不動産仲介業を営む舟橋泰一さん(仮名、56歳)は、これまで2度入院したことがある。

 1度目は30代のとき。交通事故を起こし、足を骨折した。2度目は50歳を迎えてまもなくのころ。痛風に襲われた。尿酸値(基準3~7㎎/dl)が9を示し、3日間入院したのだ。

 以来、担当医のアドバイスで、プリン体の多い飲食物(ビールなど)の過剰摂取を避けてきた。それ以外は風邪もひくことなく病気知らず。この数年間、医薬品の世話になったことがない。

 ところが今年の2月、夕食中に妻から、「お父さん、話し言葉が少し変だよ。病院で診てもらったら。私も一緒に行ってあげるから」と指摘された。本人はまったく気がついていないが、どうも口調が巻き舌になっているらしい。

 舟橋さんは、「ただの仕事疲れ。酒の飲み過ぎと寝不足」と考え、睡眠時間をいつもより少し多く取って、市販の栄養ドリンクを飲んでいた。

 そのうち、妻や子どもとの会話で、言葉がすんなりと出なくなったことに気がつく。ろれつが回らないのである。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」