うつぶせで左右に「ゴロ寝」 腸を動かして体調不良とオサラバ
腸は免疫の要だ。いつまでも若々しく保つことは、いつまでも健康で生きられることにつながる。だれでもできる簡単な方法を患者に指導しているのが、「10分のゴロ寝で10年長生きできる!」(扶桑社)が評判の東邦大学医療センター大森病院総合診療科・瓜田純久教授。詳しい話を聞いた。
東邦大学病院の総合診療科は、大学病院の総合診療科の中で日本一患者数が多いといわれている。すべての内科疾患の初期診療を行う科で、ほかのすべての科と連携を取り、患者がよりよい治療を受けるためのサポートもする。
さまざまな患者が集まってくるので、「どの科に行けばいいかわからない」「いろいろな科を受診したが、症状が改善しなかった。なんとかしてほしい」といった人も少なくない。
彼らを診察していく中で、瓜田教授がよく感じるのは、腸の症状を気にしている人が多く、それが全身の不調につながっているということだ。
「腸の不調の原因のひとつは、体内に充満するガスです。便秘や下痢の人は特にたくさんのガスが体内にたまり、不快な症状が出やすくなります。言い換えれば、腸内のガスを減らせば、さまざまな症状を軽減することができるのです」