認識誤れば突然死も…知らないと怖い「狭心症」5つの勘違い
「狭心症の治療は成功しても、動脈硬化の治療は続けなくてはならないのです」
(3)【心筋梗塞予防だけに注意】
血管は全身に張り巡らされているので、動脈硬化が起こっているのは心臓に続く動脈だけに限らない。
「脳や足の血管に狭窄が起きている可能性がある。脳なら脳卒中、足なら壊死の可能性もある閉塞性動脈硬化症になります」
心臓だけを考えていたらダメだ。
(4)【左胸が痛むから狭心症】
まず、症状が出る段階まで心臓の狭窄が進んでいないことがある。前述の通り、これは“軽症”という意味ではない。心筋梗塞を起こすリスクは十分にあるので油断してはいけない。また、「左胸が痛い」など“ピンポイントで指させるような痛み”は起こらない。
「もし、患者さんがそのように訴えた時は、肋間神経痛や逆流性食道炎、心因性、血管のけいれんなど、狭心症以外を疑います」
狭心症の場合、“胸の真後ろ”といった漠然とした場所に症状が表れやすい。