脊柱管狭窄症は「どのくらい歩きたいか」で治療法が変わる

公開日: 更新日:

 ところで、脊柱管狭窄症は薬物治療がファーストチョイスになる。小森部長の経験では、6割が“歩ける時間”が延びるという。

「治りはしませんが、“15分歩ければいいけど、今は5分しか歩けない”という人が、薬で15分歩けるようになったら、生活上は問題がなくなります」

 まずはこの薬物治療で、必要な歩行距離を“獲得”できるかどうかを確かめる。薬は「末梢神経の血液循環をよくする」ものを使う。脊柱管狭窄症の治療で多く使われているのが「慢性の痛みやしびれを抑える」薬だが、まったくといっていいほど効かないことも多いという。

 薬を使って必要とされる“歩ける時間”を得られなければ、手術を考えることになる。

 最近、登場している新手術は、背中の筋肉を傷つけない技法を取り入れたもの。術後、腰痛が起こりにくくなるといわれている。

「ただ、“歩ける時間”についての治療成績は新旧どの治療もたいして差はありません。新しい手術は、古い方法と比較検討できるほど数がまだ行われていないので、今後はどうなるか分からないという点もあります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情

  2. 2

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  3. 3

    石井琢朗コーチが三浦監督との《関係悪化説》を払拭、「ピエロ」を演じたCS突破の夜

  4. 4

    3人の婚外子…菊川怜の夫・穐田誉輝氏“暴かれたスネの傷”

  5. 5

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  1. 6

    橋本環奈のパワハラ疑惑のこと? 嵐・二宮和也の正月番組のワンシーンが視聴者の間で物議

  2. 7

    橋本環奈《山本舞香と友達の意味がわかった》 大御所芸人に指摘されていたヤンキー的素地

  3. 8

    大谷翔平は来季副収入100億円ガッポリ、ド軍もホクホク! 悲願の世界一で証明した圧倒的経済効果

  4. 9

    夏菜の二の舞か?パワハラ疑惑&キス写真で橋本環奈に試練…“酒浸り”イメージもそっくり

  5. 10

    いまや大谷ドジャースこそ「悪の帝国」だ…カネ&人気&裏技フル活用でタンパリング疑惑まで