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青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

テレビを見過ぎると体に悪い?

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 テレビを見る習慣は、日本人であればごく一般的な行動といえましょう。全国の16歳以上の3600人を対象に、NHK放送文化研究所・世論調査部が実施した「日本人とテレビ2015」によれば、1日4時間以上テレビを見る人は37%、6時間以上では15%となっています。

 海外の研究ではテレビの長時間視聴時と心臓病リスクの関連性が示唆されていましたが、日本人での報告はこれまでありませんでした。そんななか、40~79歳の日本人(男性3万5959人、女性4万9940人)を対象にテレビの視聴時間と循環器疾患による死亡のリスクを19.2年(中央値)にわたり追跡した観察研究が、日本循環器学会誌2015年9月7日電子版に掲載されました。

 対象者をテレビの視聴時間が1日に2時間未満、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間以上の6つのカテゴリーに分類。脳卒中、心臓病、そして循環器疾患全体による死亡を検討しています。解析にあたり、BMI、喫煙、飲酒、睡眠時間、スポーツ時間、歩行時間、糖尿病や高血圧など結果に影響を与えうる因子で調整しています。

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