【慢性疲労症候群】 静風荘病院・女性外来(埼玉県・新座市)

公開日: 更新日:

「和温療法の導入を決めたのは、自分の更年期での経験があったから。体の痛みや疲労感が強く、CFSに似た症状でした。いろいろ試して唯一効果があったのがお風呂。不定愁訴の解消には体を温めるのが一番です」

 和温療法の手順は、室温40~60度の1人用サウナ室に15分入る。その後、安楽イスで肩まで布団でくるまり、頭もタオルで包んで30分保温して終了。これをCFSの場合、4週間入院して平日は1日2回、土曜は1回、計44回行って1クールになる。

 効果は症状の程度で個人差があるが、大半の患者に改善がみられ、軽症であれば治る場合もある。寝たきり状態の患者を3カ月かけて、屋外で歩ける状態にまで改善させた症例もあるという。

「CFS治療は和温療法が柱でも、決してそれだけではありません。リハビリをしたり、患者さんの話を理解して、元気づけて、寄り添うことが大切になる。これらすべてが認知行動療法そのものなのです」

 全国から集まる患者は、これまでドクターショッピングを繰り返してきた患者ばかり。いまでは患者団体が最も信頼を寄せている施設のひとつだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ