【がん患者の心のケア】 埼玉医科大学国際医療センター・精神腫瘍科(埼玉・日高市)

公開日: 更新日:

 遺族外来は、院外からの患者が9割を占める。「つらかった闘病を思い出す」という理由で、家族が亡くなった病院には行きたくないケースが多いのだ。

「最も多い苦悩は、診断時から治療、みとりを通して“もっと、こうしておけばよかった”という自責と後悔の念です」

 遺族外来の受診者の半数以上は、周囲からの「どうして、がんに気づかなかったの?」という言葉に傷つき、約5人に1人の割合でうつ病を発症しているという。

「私たち精神腫瘍医は、がんは家族、遺族も含めて診るのが当たり前だと思っています」

 2007年4月開設。本院と分担し、がん、心臓病脳卒中の高度専門医療を担当。
◆スタッフ数=精神腫瘍医4人(うち非常勤3人)臨床心理士1人
◆外来初診患者数(2014年度)=246人(うち家族13人、遺族30人)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末