後悔しない選択は? 医者は「がん治療」をこう選んでいる

公開日: 更新日:

 がんを告げられた時、どうすれば後悔しない選択ができるのか? 「医者は自分や家族ががんになったとき、どんな治療をするのか」などの著書がある東京有明医療大学・川嶋朗教授に聞いた。

「主治医は、自分や家族なら選ばない治療を勧めているのではないか?」 東京女子医大付属青山自然医療研究所クリニック所長を務め、西洋近代医学と代替・伝統医療を統合させた治療を行う川嶋教授のもとには、こんな相談がしばしば寄せられる。そんな時、川嶋教授は必ず「すべての人に等しくベストの治療はない」と伝える。自分にとって「ベストの治療」を受けるために押さえておくべきことは、次の4つだという。

(1)「数字」を聞く

 たとえば、抗がん剤治療を勧められたとする。受けた場合の生存率はどれくらいか? 受けなかった場合は? 「数字」は客観的なデータだ。いたずらに怖がらずにきちんと聞く。

「私の友人である健康増進クリニックの水上治先生は、『西洋医学でも代替医療でもお金が許す限り何でもやる。ただ、抗がん剤だけは拒否したい』と言う。それは、副作用に苦しむ患者さんを目の当たりにしてきたことと、副作用による突然死を避けるためです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に